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会長挨拶

 この度、第7回日本臨床薬理学会関東・甲信越地方会を2023年6月24日(土)にオンライン開催致します。日本臨床薬理学会の地方会は、「正しい薬物治療の推進などを目的とした学会の設立目標を、より高い次元で達成するため」に立ち上げられました(第1回 関東・甲信越地方会 松本直樹会長ご挨拶より)。これまでの地方会では、薬物治療の実践と基礎、医薬品の開発、CRCのキャリアアップ、臨床研究の薬効評価、医師・薬剤師の研究、患者さんの望む創薬と薬物治療などが取り上げられました。

 本年度の地方会は、東京大学医科学研究所国際先端医療社会連携研究部門が担当しております。東京大学医科学研究所は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19) パンデミックにおいて、研究・臨床面で大きく貢献してきました。本研究所は、北里柴三郎先生の開設された私立伝染病研究所を前身とし、国立伝染病研究所を経て、1967年に医科学研究所に改組されました。来年度2024年には、新千円札の肖像が北里柴三郎先生に変更されます。

 

 上記を踏まえ、本地方会のテーマを、「伝染病のワクチン開発と薬物治療」と致しました。長年人類が対峙してきた伝染病に立ち戻り、新型コロナウイルスのワクチン開発・治療薬に関する話題を取り上げ、多職種の方々に学んでいただける機会としたいと考えております。

 

 午前の教育講演では、東京大学医科学研究所 感染・免疫部門 ワクチン科学分野 石井 健教授に「そのワクチン安全ですか?にこたえるために必要なワクチンサイエンス」と題し、ワクチンの有効性、安全性を科学的に議論するための理論基盤についてご講演いただきます。午後のシンポジウムでは、パンデミック下の薬物治験に関して、治験に携わった医師・治験コーディネーター・製薬企業・治験支援企業・薬剤経済学者からご講演をいただき、総合討論を予定しております。一般演題におきましては、ブレイクアウトルームを利用して、発表者とのフリーディスカッションが可能です。

 活発な議論を期待しております。ご参加のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。
 

第7回 日本臨床薬理学会関東・甲信越地方会 会長 湯地 晃一郎

東京大学医科学研究所 ​国際先端医療社会連携研究部門 

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